エピソード
-
訴苦(スウク)
人民解放軍に志願した若者のなかには、解放軍とはいったい何なのか訳もわからないまま、ただ食うためだけに応募した人間も少…
-
孫文の「大アジア主義演説」の真相
「北上宣言」を発し、北京へ向かった孫文は途中、神戸に寄港し、大勢の日本人を前に講演を行った。有名な「大アジア主義」演…
-
高杉晋作の見た上海
維新の立役者高杉晋作が、貿易船『千歳丸』に乗船して上海を訪れたのは一八六二年六月のことである。ちょうど、そのころ太平…
-
恭親王奕訢の暴言
太平軍は弁髪を切り、長髪にしていたため清朝側はこれを長髪賊とも呼んでいた。皇族の恭親王奕 は「ロシアは肘腋の憂いであり…
-
天父下凡
太平天国の神秘的性格を象徴しているのが、東王・楊秀清への天父下凡である。これは、天父エホバが楊秀清に乗り移って託宣す…
-
洪秀全の後裔を名乗る日本人
一九三〇年代のはじめのこと、洪秀全の故郷、広州花県の官禄坿に一人の日本人がひょっこり現れた。男は最初、広州の日本領事…
-
太平天国の呪い
太平天国軍の不穏な動きを知った清朝は、これをまだ芽のうちに弾圧しようとした。そこで白羽の矢が立ったのはかつてのアヘン…
-
上海租界の覇者サッスーン
アヘン戦争によって上海に租界がつくられると、そこは一山あてようとする冒険好きで山師的な外国商人の巣窟となった。そうし…
-
婦人の尿桶でイギリス軍を撃退しようとした清軍
エリオットに香港領有の言質を与えたために北京の怒りを買った琦善にかわって派遣されたのは、皇族の奕山とその配下の楊芳将…
-
美貌の女スパイ蘋如
支那事変当時、上海を舞台に活躍した美貌の女スパイがいた。上海高等法院首席検察官鄭鉞の娘で、日本人を母に持つ鄭蘋如であ…