
アルバジン教会
ロシアと国境を接するこの町は、アヘン戦争以来、常に帝国主義による侵略の脅威にさらされてきた。なかでも1858年、 ロシアとの間に結ばれた愛琿条約は、この辺境の小さな町の名をいちやく世界的なものとした。この愛琿歴史陳列館には、そうした帝国主義による 侵略とそれに対する中国民衆の抵抗の歴史が数多くの資料とともに展示されている。なかでも興味深いのは、1900年の義和団に乗じてロシア兵がこの地に侵入した際、発生した中国人虐殺事件を描いた絵画である。これは、アムール事件と呼ばれ、中国人25000名が虐殺されたといわれる。なお陳列館のある場所は、 1600年代末期に設置された黒龍江副都統の駐在所跡で、愛琿条約もここで結ばれた。黒河の東の愛琿にある。