太平天国の呪い

太平天国軍の不穏な動きを知った清朝は、これをまだ芽のうちに弾圧しようとした。そこで白羽の矢が立ったのはかつてのアヘン戦争の英雄、林則徐である。ところが反乱軍鎮圧のため赴任する途中、林則徐は突然、病死してしまう。さらにその後釜に指名されたのは、両江総督の経験を持つ大物官僚、李星阮であった。だが、これもまた現地に赴任する途中、偶然にもぽっくり病死してしまう。
太平軍鎮圧に向かった将軍が立て続けに死んでしまったことは、両人とも高齢であったとはいえたしかに奇妙なことであった。当時の人々が、これを「太平軍のたたりだ」と恐れたかどうかはわからない。しかし太平軍側がこれによって大いに勢いづいたことは間違いないだろう。

 

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