婦人の尿桶でイギリス軍を撃退しようとした清軍

エリオットに香港領有の言質を与えたために北京の怒りを買った琦善にかわって派遣されたのは、皇族の奕山とその配下の楊芳将軍であった。ところが、この楊芳将軍、まじないというか迷信に凝っていて、イギリス軍の砲撃が正確なのは、敵にも呪術師がいるからだと大まじめで信じていた。
そして、敵の呪力を弱めるのは何か、と信頼する占い師にみてもらったところ、「外夷が忌むのは婦人の尿である。すなわち婦人の尿桶(便器)のふたをとり、その口を敵へ向ければ外夷の妖術はたちまち破れるであろう」と教えられた。
それを聞いた楊芳と奕山は、広州到着早々、おふれを出して街中から婦人の尿桶を集めさせた。その尿桶がどれだけの効力を発揮したかについては、言うまでもないだろう。

 

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