中華ソビエト共和国 井崗山革命博物館

瑞金の中華ソビエト臨時政府大会堂

1927年10月、秋収暴動に失敗した毛沢東は、残存部隊とともに井崗山にはいりそこを拠点に「農村ゲリラ根拠地」をつくった。 いまでこそこの井崗山は革命を育んだ揺籃の地として中国共産党内でも高く評価されているが、その当時ここでの活動は毛沢東にとっては一か八かのおおきな賭けであった。というのも、当時の共産党中央の主流は、 教条的マルクス主義にこりかたまっており、かれらにいわせれば、革命軍の中核を都市労働者に求めず、 プチブルジョア階級である農民に求めることは、重大な逸脱とされたからである。だが、 その「農村によって都市を包囲する」という毛沢東の特異な農村根拠地理論こそが、 最終的に中国革命を成功に導いた原動力となったことはその後の歴史が示す通りである。後年、 毛沢東は「星星之火可以燎原」という言葉を好んで使ったが、まさにその言葉の通り、 ここ井崗山に灯された小さな火はやがて中国全土で革命の炎となって燃え上がったのである。現在、 博物館内に保管されている文物資料はおよそ7000点。展示は「秋収蜂起と井崗山への進軍」「井崗山の闘争」 「星火燎原」の3つに大きく分けられ、井崗山での闘争の歴史と中国革命におけるその意義がわかりやすく 解説されている。 井崗山市内。

【関連史跡】北面の丘に革命烈士陵園と記念堂がある。また博物館の近くに毛沢東と朱徳が住んだ旧居がある。

 

 

 

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