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顧正紅紀念館

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五・三〇事件と、その中で犠牲になった共産党員・顧正紅に関する歴史資料館。1925年5月16日、 日本資本の内外綿第七工場で労働者と工場側が衝突、その際、共産党員の労働者顧正紅が射殺された。これに抗議する 民衆が5月30日、共同租界内をデモ行進していたところ、暴動化を恐れたイギリス警察隊が発砲、死者24名、 重傷者数十名を出す惨事となった。この 五・三〇事件をきっかけに反帝闘争の機運が全国に拡大、その後の 国民政府による北伐を民衆レベルで後押しすることとなった。館内には五・三〇事件に関する資料をはじめ、顧正紅が 手にしていたこん棒などの遺品、さらに労働者の管理に使われた便所札(当時は、労働者が便所でサボらないよう 便所に行くのも許可制だった)など当時の過酷な労務管理をしのばせる道具が数多く展示されている。澳門路150号。

顧正紅
顧正紅

五・三〇事件の現場となったのは人民公園に近い南京東路の康泰食品店の前。事件の跡を示すものは、 以前は壁面にかけられた小さな記念プレートのみであったが、現在は記念碑が建っている。

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530事件を示すプレート
530事件を示すプレート

 

530事件記念碑
530事件記念碑
少年工
少年工

【五三〇事件と横光利一の『上海』】
「満潮になると河は膨れて逆流した。測候所のシグナルが平和な風速を示して塔の上へ昇っていった。海関の尖塔が夜霧の中で煙り始めた…」
この有名な書き出しで始まる横光利一の代表作『上海』は、一九二五年の五三〇事件に揺れるさなかの上海を舞台にした小説である。物語は、投機買いに疲れた銀行員を中心に、材木の買いつけにやって来た商社マン、風俗店で働く日本女性、白系ロシア人の娼婦、そして労働運動を指導する共産党の美しく若い中国人女性などをからめながら、当時の上海にうずまいていた革命の熱気を、またそれとは対照的に自堕落な日を送る上海在住の日本人たちの生態が虚無的に描かれている。
横光は一九二八年春に実際、一か月ほど上海に滞在しているが、これはそのときの印象を元に創作したものであろう。さらに小説に出てくる芳秋蘭という共産党員はあるいは五三〇事件の中で殺された顧正紅からインスピレーションを得たものでもあったろうか。もっとも顧正紅は女性ではなく男性であるが、横光はそれを美しい中国人女性に仕立てることで小説としての完成度を高めようとしたのかもしれない。

 

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中国捏造近現代史観光史跡をつぶやいてます!

顧正紅紀念館”に2件の関連情報があります

  1. 「あくらつな外国資本が中国人労働者を搾取していた」と言いたいようですが、さて現在を見るとどうなのでしょうね。現在、中国人労働者を過酷な労働条件の下で食い物にしているのは、外国資本よりむしろ中国資本や中国政府のようにみえますがね…。

  2. WIKIに「五・三〇事件を風刺した当時の プロパガンダポスター」なんて画像がありましたのでアップします。描かれているのは、「(欧米人の)帝国主義者と軍閥」が中国人民を搾取しているという構図らしいのですが、いまならさしずめ「(中国人の)資本家と中国政府」が〜ということになりそうですね。

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